かつて、北イタリアのアルプスにおいて、 先見の明を持った起業家が夢を描いた。
時は1910年。

彼の物語は、世代から世代へと受け継がれていく。
6つの神秘的な場所から、
6つの神秘的なオブジェクトを通じて。 

かつて、北イタリアのアルプスにおいて、
先見の明を持った起業家が夢を描いた。
時は1910年。

彼の物語は、世代から世代へと
受け継がれていく。
6つの神秘的な場所から、
6つの神秘的なオブジェクトを通じて。 

VOL. I

IL CALAMAIO

(イル カラマイオ)

インク壺――それは、紙の上、そして生地の上に刻まれた、天賦の才の軌跡 

夜明け。 創業者エルメネジルド・ゼニアは、オフィスの窓から私たちのウール工場「ラニフィーチョ」を見渡している。レザーの椅子に深く腰掛け、新聞を開く。そこには、鮮烈なインクの香りと、木の温もりある香りが混じり合っていた。

ペンを手に取ると、彼の思考はレザーのノートへと溢れ出し―― やがて、より壮大な未来を見据えるビジョンへと火を灯した。

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VOL. II

IL LANIFICIO

(イル ラニフィーチョ)

ウール工場――生ウールが極上の生地へと生まれ変わる場所

創業者エルメネジルド・ゼニアが、ウール工場「ラニフィーチョ」へと足を踏み入れる。立ち上るウールの香りは、濃密で、紛れもないそのものの存在感を放つ。生産の始まりを告げる機械の音が、背景で小気味よく響く。

さらに奥へと進むにつれ、柔らかな原毛の俵梱から漂う甘い香りが、空気を満たしていく。自然と産業、未加工の粗野さと洗練。ここには、相反する要素が美しく調和する世界がある。

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VOL. III

A TRIVERO

(ア トリヴェーロ)

私たちの物語が産声を上げた、北イタリア・ピエモンテ州の町 

創業者エルメネジルド・ゼニアがガレージに足を踏み入れると、そこにはいつもと変わらない、濃密なガソリンの香りが漂っている。愛車「ランチア・アウレリア」のエンジンに火を灯す。車を走らせると、開け放した窓から冷涼な山の空気が流れ込み、カーブを曲がるたびに、刻々と移り変わる壮大な景色が目の前に広がっていく。

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VOL. IV

IL SOTTOBOSCO

(イル ソットボスコ)

――それは下草、命あふれる森の足元に広がる世界 

オアジ・ゼニア*に、雨上がりの静寂が訪れる。創業者エルメネジルド・ゼニアが一歩進めるたびに、湿った大地から豊かな芳香が立ち上る。濡れた葉がかすかにきらめき、足元では松葉がサクサクと音を立て、苔の香りが空気と混ざり合う――森が静かに、息づいている。 遮る木々の隙間から、一筋の木漏れ日が差し込む。大自然の抱擁に包まれながら、心の内奥へと深く、深くつながっていく。

※エルメネジルド・ゼニアが始めた大規模な植林活動によって生まれた、ゼニアが所有する広大な自然保護区 (生態系)。 

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VOL. V

LA PANORAMICA

(ラ パノラミカ)

オアジ・ゼニアをうねるように貫く、壮大なパノラマロード

燦然と輝く太陽の下、創業者エルメネジルド・ゼニアは山岳道路<232号線>を歩いている。そびえ立つ木々と松のシャープな香りが、アスファルトの匂いを柔らかく包み込む。 木々の枝から差し込む陽光が、丘を巡る道路に美しい陰影を落とし、目の前には、大自然の圧倒的な美しさがその姿を現していく。

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VOL. VI

SAGA DEL PIEMONTE

(サガ デル ピエモンテ)

――それは、北イタリア・ピエモンテ州に深く根ざした、私たちの物語(サガ) 

夜の帳が下り、暖炉の火が赤々と輝きを増す。創業者エルメネジルド・ゼニアは、使い込まれた椅子に深く身を沈め、イタリア伝統のお酒“チェリー・インフュージョン”を片手に持っている。炎がパチパチと爆ぜる音とともに、温かな笑い声と語らいが空間に響き渡り、親密な空気の中で思い出が色鮮やかによみがえる。 外の世界が静まりゆく中、内なる物語が続いていく。

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